研究内容・紹介

Introduction of Tsunami Engineering Laboratory

災害制御研究センターは平成2年6月に創立されました.現在,地震工学と津波工学の2つの研究分野を有しています.津波工学分野(津波工学研究室)は,津波という自然現象を工学的立場からとらえ研究活動を展開している,世界唯一の機関です.

津波工学研究室は,沿岸における津波とそれによる災害に関する調査研究を行うと共に,津波災害の制御方法,高精度津波数値予報手法の開発,ウオーターフロントの防災手法などに関し,数値計算を主とした研究を行っています.特にその数値計算技術は,国際防災の十年における国際測地学地球物理学連合・ユネスコ政府間海洋学委員会の共同事業として,世界の津波被災危険国への適用を目指して国際的な技術移転の対象になっています.

The Disaster Control Research Center composed of two laboratoroes, earthquake and tsunami engineerings, was established in June, 1990 and restarted in April, 2000. The tsunami engineering lab. is studying tsunamis from the engineering point of view.

In addition to field survey and analysis of documents in order to reveal tsunamis in the nearshore zone and related disasters, major effort has been made to develop a numerical simulation technique and to apply it to the control of tsunami disasters, highly-accurate quantitative tsunami warning, development of disaster-free at water-front and so on. The numerical model is transfered through TIME project supported by IOC and IUGG.


最近の研究活動

Recent Tsunami Research

最近の津波災害調査や数値解析速報は,こちらをご覧下さい.

津波工学研究室は以下の分野に関して精力的に研究を行っています.東北大学での研究室紹介ページはこちらです。

研究分野

研究内容

数値シミュレーション
Numerical modeling

地震,火山噴火,地滑り(1771年の八重山津波)隕石の衝突(K/T Impact)により発生する津波に関して,その発生伝播をシミュレートする数値モデルの開発を行っています.遠地津波の伝播計算も対象としております。最近発生した津波に対しては,数値解析速報を提供し,ITST(国際津波調査団)の津波災害調査の事前資料の蓄積を図っています.

津波災害現地調査
Field survey

世界で発生した津波災害に対し,国際津波調査団(International Tsunami Survey Team)を編成して調査する一躍を担っています.最近では,パプアニューギニア(1998)トルコ(1999)ヴァヌアツ(1999)において災害調査を行い,今後の津波防災のための資料の蓄積を図っています.

大型水槽実験
Physical experimet

100mの長さを持つ実験水槽を利用して,津波の伝播や砕波特性を研究しています.津波特有の現象理解のための資料の蓄積を図っています.

歴史津波調査
Historical tsunami study

太古に発生した歴史津波に関する調査研究を行っています.最近では,理学研究科の箕浦幸治教授らと共同研究を行い,堆積学的なアプローチにより歴史津波の存在を明らかにしています.

避難シミュレーション
Evacuation model

災害時における人的被害を軽減する避難システムを計画・評価するためのツールを開発しています.平成5年北海道南西沖地震津波の奥尻島青苗地区で検証研究を行っています.

TIMINGプロジェクト

新しいインターネットを使った津波情報を提供する研究プロジャクトです。

 


TIME計画

IOC/TIME Project

国際防災の十年の取り組みとして,国際測地学地球物理学連合(IUGG)とユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)の共同事業の援助によるTIMEプロジェクト(Tsunami Inundation Modeling Exchange)を実施しています.本研究分野はそのセンターとして,津波被害を受けたまたは予想される地域への数値モデルの技術移転を行っています.特に近年地震津波が多発し,国内外からその予測・災害軽減の技術の移転要請が出ています.これに応えるため,本研究室では,数値シミュレーション技術の提供,研究者・技術者の招聘,数値計算技術の修得および津波研究のトレーニングを行っています.現在までに移転した日本以外の国は,11カ国,13機関に及んでいます.

TIMEプロジェクトのシンボルマーク
IOC/TIME-project